藤井寺市議会は令和4年12月20日、定例会を開催し、多くの議案が可決された。
議案では、重度障害者医療費の助成に関する条例の一部改正、国民健康保険の補正予算、介護保険の補正予算、病院事業の補正予算等が審議された。
また、個人情報保護に関する法律施行条例の制定に関して、大きな議論が展開された。この条例に対しては、木下 誇議員が反対の立場から強い疑念を示し、個人情報の収集に関する規制が緩和される可能性を指摘した。彼は「現行の藤井寺市個人情報保護条例は個人の権利・利益の保護を唯一の目的とし、新たな条例の制定によりその内容が大きく変わる」と述べた。
この意見に対して、岡本 光議員が賛成の立場から応じた。彼は「今般の改正は、国における個人情報保護法の改正に伴うものであり、個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利を保護することが求められている」と説明した。
議案第69号となる、教科書採択に係る第三者委員会設置条例についても議論された。この委員会は、藤井寺市立中学校教科用図書採択に関する事件を受け、その影響や再発防止策を検討する目的で設置される。この新たな取り組みには、市民の信頼回復が期待されている。
議案第70号の令和4年度一般会計補正予算(第12号)では、出産子育て応援事業をはじめとした様々な施策への資金が計上された。特に、妊娠期から出産に至るまでの支援を行うための経費が増額され、子育て支援の強化が図られた。
また、帯状疱疹ワクチンへの助成並びに定期接種化を求める意見書も議決され、高齢者向けの健康施策が一層進展するものと見込まれる。
最後に議会は全ての提案された議案が無事可決されたことを受けて、定例会を締結することとなり、市長は引き続き市政の推進に努める考えを表明した。