令和4年12月8日、藤井寺市議会の定例会において、一般質問が行われた。議題には、大阪維新の会の生田達也議員の発言が目を引いた。生田議員は、インターネット上の人権侵害の問題について言及し、市が何らかの条例を設ける必要性を訴えた。具体的には、インターネット上での誹謗中傷や差別を防ぐため、条例を議員提出議案として考えていたが、議論の必要性から上程を取り下げたとのことだ。これに対して市長の岡田一樹氏は、人権侵害を防ぐためには取り組むべきだと同意し、市民や事業者との意見交換を増やしていく方針を示した。
続いて、維新の会の松木洋介議員は、インターネット上での人権侵害に関する相談件数の増加を指摘し、他市が成立させた条例との連携や、メディア・リテラシーの育成が重要であると訴えた。林智子市民生活部長は、府や国と連携し、様々な施策を推進することを約束した。
また、教育分野では、適応指導教室「ウイング」の運営状況が報告され、子供たちの心のサポートが焦点となった。教育部長の寺田剛氏は、ウイングの活動が子供たちの自己肯定感を高めるためになくてはならない場となるよう努めていると応じた。
議会では、運動場の利用についての訴えや、身体的・精神的な安全対策の強化も求められた。生田議員は特に、子どもたちが安全に遊べる場所を確保する重要性を強調した。
このように、藤井寺市議会は市民の声に耳を傾け、様々な社会問題に対して具体的な取り組みを進めるという決意を示している。教育や市民生活の向上に寄与するための政策がこれからも期待されている。