令和6年第2回宮古島市議会定例会が3月4日、開催された。本議会では、令和5年度及び令和6年度の一般会計予算や特別会計予算が議題とされる中、特に農地の違法転用問題が注目を集めた。
この問題に関し、複数の議員から緊急質問が寄せられた。久貝美奈子議員は、「違法転用が十年以上放置されている原因について、農業委員会はどのように対応してきたのか」と質問した。
農業委員会会長の芳山辰巳氏は、これまで複数回の指導を行ってきたが、その効果が見られず、現在も問題が継続していると述べた。記事の内容を受け、議員たちからは市民の間で不安が広がっているとの声が聞かれた。特に、違法転用が続いていることは市政への信頼を損なう要因となっている。
さらに山下誠議員は「このままでは市の対応に疑念が持たれる」とし、速やかに適切な対応を行うべきと強調した。また、農業委員会はさらなる原状回復の努力を約束したが、具体的な進展が見られず、今後の対応が問われている。
その他、令和5年度一般会計補正予算(第11号)も議題に上がった。特に、減額補正の理由として、委託料の見積もりと実績の乖離が挙げられ、多くの事業が進捗していないことが問題視されている。上地廣敏議員は、特に工事の遅延が多発していることを指摘し、「予算が執行されないことは、市民への約束を守れないことにつながる」と懸念を示した。
また、農業振興費や新規就農者支援事業についても、予想された受益者数の達成ができていない現状が話題になった。これにより、農業委員会の事務能力や人員不足が課題として浮き彫りにされ、市の対応が求められている。
議会は、本問題や財政について多くの意見が交わされ、特に農地問題が市民への影響を及ぼすことから、早急な解決策が必要であることが確認された。この内容を踏まえ、市政においてどのような今後の対応が行われるのか、引き続き注視が必要である。