令和2年第4回玉野市議会臨時会が5月29日に開催された。
本会議では、議案第47号である令和2年度玉野市一般会計補正予算(第3号)が審議された。
新型コロナウイルス感染症の影響に対応するため、具体的な支援策が盛り込まれている。特に農業や漁業への経済的支援が強調され、その総額は304億8,024万9,000円となっている。予算の一部は、前年同月比で売上高が20%以上減少した事業者への定額支援金に充てられる。
政策財政部長の藤原秀紀氏は、関連する予算の詳細を説明。新型コロナウイルスによって影響を受けた分野として、農業、漁業、及び教育関連に対する支出が特に重要視されていると述べた。
質疑が行われ、議員からはテレワーク環境の整備についての質問が出された。ここでの情報管理費に関しては、6,744万3,000円が計上され、導入によって職員が自宅で業務を行える体制が構築される見込みだ。
松田達雄議員は、他市の整備状況を問いただし、本市の取り組みがどのようなものであるかを尋ねた。市総務部長の市倉勇樹氏は、他市では導入が進んでいるところもあるとし、本市でも12月を予定しているシンクライアントシステムの更新が完了すれば、テレワークが可能になる見込みであると強調した。
また、教育関連の予算案には、GIGAスクール構想に基づく児童・生徒への端末整備が含まれる。1人1台の端末配布が目標とされ、同時に進行する学校内のIT基盤整備が求められている。今年度中の整備完了を目指すが、国からの補助金も絡むため、詳細なスケジュールは追って発表される予定。教育次長の藤原敬一氏は、オンライン授業の導入に対する取り組みも進める意向を示した。
また、エアコン設置についても、松田議員からの質問を受け、夏季休業中の教室等へのスポットエアコン整備についても言及された。教育次長は、32台が計画されており、クラスター対策としても効果を発揮することを期待していると述べた。議会ではすでに審査が行われ、最終的に議案は可決された。