令和6年3月4日、玉野市議会の定例会が開催され、南海トラフ巨大地震に向けた防災対策や、市民会館建設の動向が議論された。
市民会館建設を巡っては、柴田義朗市長が市民文化の拠点としての重要性を説いたが、反対意見も相次ぐ。無所属の小泉宗弘議員は、文化教育に関する施策の後れを指摘し、建設の必要性を強調した。同時に、玉野市の財政難に触れ、予算の配分に対する慎重な見直しを求めた。
また、公共施設交通防災監の八幡正敏氏は、南海トラフ地震が発生した場合の対応について詳しく説明。特に、初動体制として、市役所本庁舎や市消防庁舎に災害対策本部を設置する計画を示した。更に、市民の防災意識を高めるため、防災訓練の重要性を再確認した。
イノシシ問題に関しては、大倉明部長が捕獲状況を報告。令和5年度の捕獲頭数は687頭で、イノシシ対策が地域の重大な課題であることが強調された。一方で、捕獲後の処理に関する設備も課題として浮上。特に焼却炉の老朽化が問題視された。議員たちは、美作市などの事例を挙げ、イノシシ処理の効率化を導入する必要性を訴えた。
さらに、議員たちは深山公園の駐車場問題や、シーバスのバス停での混雑状況を指摘。特に、間接的な安全確保のためのバス停構造の見直しが求められた。