令和6年3月5日に開催された里庄町議会では、複数の重要なアジェンダが話し合われた。議題の一つは、里庄駅のバリアフリー化に向けた取り組みだった。
仁科英麿議員は、駅のエレベーター設置と橋上駅化について質問を行った。仁科議員は、エレベーター設置のために2000万円の予算が提案されていることに触れ、これは駅の周辺整備も含まれており、地域のバリアフリー施策として重要だと強調した。これに対し、加藤泰久町長は、エレベーター設置が急務であり、適切な資金調達と施策の実施を進める考えを示した。さらに、国の補助金を活用しつつ、周辺地域全体を見つつ進めていく意向を述べた。
また、仁科議員は、駅周辺における南北通り抜けや広場整備についても言及した。これらは、今後の基本構想策定の中で考慮されるべきだとの意見を表明した。町長も、その重要性を認識し、慎重に対応する必要性について言及した。
次に、里庄農協支店の直売所の時間短縮廃止問題が取り上げられ、仁科議員は直売所の経営状況や存続のための施策を質した。鈴木達也農林建設課参事は、農協との連携の必要性や、今後の展望について言及し、町としても地場産品の活性化を図る考えを示した。
続いて、新ごみ焼却施設と熱処理施設への地元雇用促進に関する要望についても議論が交わされ、町民の雇用機会を更に拡大させるべきだとの意見が相次いだ。
さらに、部活動の地域移行についても触れられ、教員の負担を軽減し、地域のスポーツ団体との連携を強化する必要性が強調された。特に、能力や情熱をもった指導者の確保が求められている。
議会の議論は、義務教育の無償化に関連する財源の話にも及び、議会では町内の貧困問題にも触れ、ふるさと納税の活用法についてさまざまな意見が出された。