令和5年3月6日、里庄町議会第2回定例会が開催された。
会議では、町の現状や課題に関する議論が活発に行われた。特にイノシシ駆除の重要性が再認識され、仁科英麿議員の質問に対し、鈴木達也農林建設課参事が昨年度の捕獲頭数について説明した。捕獲数は前年の126頭に対し、今年度も確実に推移しているようだ。この問題は、農業分野に多大な影響を及ぼしており、議員は利害関係者として効果的かつ迅速な対策の拡充を求め、「100%公費による対策」を強調した。
加藤泰久町長は予算の振り分けについて、「農業政策に基づく自助と互助の精神が重要」とし、公費だけに頼らない方針を強調した。そのため、猟友会との協調や地域の主体性を重視しつつ、必要に応じて補助制度の見直しも視野に入れることを示唆した。
また、教育に関する議題では、タブレット端末の活用状況が報告された。タブレットの使用は、子供たちが自主的に学ぶ機会を増やし、学力向上が期待されている。しかし、教員のICT活用指導力の不足も指摘された。教育委員会は、これに対処するため、ICT支援員を利用して、教員のスキル向上を図っている状況だ。
さらに、公共施設の駐車場についても議論が展開された。利用者以外の駐車の問題が顕在化しており、それに対する看板や注意喚起が求められている。仁科千鶴子議員は、「特に地域の駐車場についてのマネジメントが必要」であり、公共施設への長期駐車はマナー違反であると指摘し、住民の協力を促した。
これからの施策には、地域の住民が自発的に共有するためのインフラ整備が重要であり、住民に優しい行政を目指していく必要性があると再確認された。