令和4年12月22日、倉敷市議会が開かれ、各委員会からの報告や市長の挨拶が行われた。
まず、議案に関する審査報告が行われ、全体で36件の議案および請願が討議された。今回の会議では、議案第126号の令和4年度倉敷市一般会計補正予算など8件を含む予算案と、12件の条例案が承認された。
質疑が行われた中で、田口 明子議員(日本共産党)の発言が目を引いた。彼女は、特に給与引き上げに対する反対意見を述べ、雇用政策における不平等性を指摘した。田口議員は「相当額の報酬を得ている議員の給料引き上げは不必要」と強調した。
また、請願第10号と第11号の学校給食費無償化に関する議案も議論されたが、委員長の報告によりいずれも不採択となり、その理由として予算や財源の不足が挙げられた。新垣 敦子議員(保健福祉委員長)もこの問題について言及した。
その後、市長の伊東 香織氏が挨拶に立ち、今年の市政運営を振り返り、特に新型コロナウイルス発生後の生活支援施策を強調した。「市内の養鶏場で発生した鳥インフルエンザなど様々な問題にも迅速に対応してきた」と述べ、コロナ禍を乗り越えるための努力を語った。伊東市長は、「市全体の物づくりを支えるため、地域資源の適切な活用に努めている」とも伝えた。
最後に、議会運営委員会より、倉敷市議会議員政治倫理条例の制定と議員報酬に関する条例の改正が提案され、無事に採決へと進行した。これにより、議員の職務に対する信頼性向上が期待されている。議会は整いましたが、今後も市民からの信頼を得るための取り組みが求められる。