令和2年第8回笠岡市議会定例会が、12月1日に開会した。
この会議では、会議録の署名議員の指名、会期の決定、各議案の上程などが行われた。
最初に議長を務める藤井義明氏が開会の挨拶を行い、出席議員を確認した。出席者は19名で、定足数は満たされていることが確認された。次に、会期の決定に関する議題が取り上げられ、議会運営委員会で検討された日程に基づき、会期を本日から12月22日までの22日間とすることが決定された。これに対して、異議はなかった。
続いて、議案の上程が行われ、特に議案第98号の令和2年度笠岡市一般会計補正予算(第10号)が中心的なテーマとなった。市長の小林嘉文氏は、年末を迎えたこの時期の挨拶をし、今年一年は新型コロナウイルス感染症に翻弄されたと述べた。特にコロナ関連では、国の緊急事態宣言後も継続して感染予防の取り組みが求められたことが強調された。市長は、8度にわたるコロナ対策の補正予算を議会に決定してもらったことに感謝の意を示した。
2022年度の一般会計補正予算は、特に新型コロナウイルスの影響を受けた支出が多い。補正額は4億5,605万円に達し、総額299億9,551万円となる。これにより、前年度比で25%の増が見込まれている。具体的には、障害福祉サービスの充実や予防接種事業の拡充に向けて、注力がなされることが予想される。市長はさらに、プレミアム商品券事業など地域経済を支援する施策の実施にも言及し、感染防止策と経済活動の両立を目指す姿勢を示した。
加えて、笠岡市では複数の特別会計補正予算も提案されており、特に医療従事者への慰労金給付や居住地域の支援策が計画に盛り込まれている。
最後に、指定管理者の指定や教育委員会委員の任命同意に関する議案も上程された。特に地域活動に密接にかかわるコミュニティハウスの運営については、地元の運営委員会が引き続き担当することが決定された。
会議はその後、休会を決定し、次回は12月9日に再開されることが確認された。市の重要な議案が上程される中、今後の議論に注目が集まる。