令和3年6月18日、国東市議会では一般質問が行われ、主に安心安全な里づくりと高齢者福祉に関する重要な課題が議論された。
地元の丸小野宣康議員は、まず「安心安全な里づくり」について質問を始めた。近づく梅雨の時期に向けて、豪雨災害予防対策が重要であると強調し、河川掘削の進捗状況について疑問を投げかけた。建設課長の滝口陽士氏は、市管理の河川137本、県管理の河川37本の合計174本について、浚渫要望が出ていることを報告した。特に、過去三年間で市河川に対する要望書は11件あったものの、実際に浚渫が行われたのは8件であり、さらなる対応が求められた。
続いて、丸小野議員は、市道沿線の草刈り作業についても言及した。高齢化が進む中、地域の草刈り作業を維持することが困難になっている実情を述べ、行政がサポートする重要性を訴えた。高齢者支援課長の小川浩美氏は、高齢者福祉の取り組みとしての地域支え合い活動についても触れた。
さらに、議会では災害時における飲料水確保策をご提言し、市民健康課の渡邉康弘課長は、自噴水に関する調査を進めていることを説明。地域の自発的な取り組みと行政からの支援が相互に重要であると認識される。
加えて、丸小野議員は市とLINEグループの作成を提案し、緊急情報の迅速な伝達手段としての利点を挙げた。最後に、老人憩いの家の廃止について質問し、新たな高齢者福祉施策のアイデアを求めた。高齢者支援課の小川課長は、地域の支え合いと民間委託の利用を推進していることを強調した。
これらの発言は、地域の安全対策や福祉施策の充実に向けた具体的な提案を通じて、市民の生活向上を目指すものであった。国東市として、さらなる議論を重ねる重要性が強調された。