令和4年7月、阿賀町議会は定例会を開催し、補正予算案などを審議した。注目されたのは一般会計の補正予算であり、その中には町営施設の空調設備の更新や、子どもへの特別給付金に関する予算が含まれた。これにより、町の財政状況を改善し、必要なサービスの継続を図る意向が示された。
議案第55号では、歳入歳出予算の総額を120億7,760万円に増加させ、特に空調設備の更新には1,000万円を計上したことが強調された。神田一秋町長は、多目的ホールの空調設備の老朽化を示し、修理不可能な状況から新しい設備への入れ替えが不可欠との見解を明らかにした。これに対して、宮澤直子議員は補正予算の理由について質疑を行い、総務課長は昨年度からの老朽化を説明した。
また、議案第56号では、町道黒谷線の改良工事についても採決された。この工事は平成30年度から進められており、残る545メートルのうち260メートルを改善予定である。入札においても、複数の業者が参加し、契約者は株式会社巴山組に決定された。
さらに議案第57号では、町営診療所みかわの全自動錠剤分包機の購入に関する報告がなされ、老朽化した機械の更新の必要性が述べられた。この機器の導入により、利便性向上が期待されている。議員からは各診療所のサービスの均一性を保つ指摘があり、神田町長はそれに対し新しい試みを検討する姿勢を示した。
最後に、議会は全ての議案を賛成多数で可決し、会議は散会となった。