令和3年7月13日に開催された大和郡山市議会定例会では、一般質問としてコロナワクチン接種と生理用品及びトイレの改修が議題に上がった。
初めに、徳野衆議員がコロナワクチン接種の進捗状況を質問した。福祉健康づくり部長の富田豊氏によれば、現在の接種状況は、65歳以上の高齢者に対して1回目の接種が84.1%、2回目が60.1%とのことだ。市民の間では、接種の際に起こった電話予約の混雑や、問い合わせのしづらさに対する不満が寄せられているが、改善策としては年齢層の細分化や土日での集団接種の実施が効果を上げたと述べた。また、副反応の報告についても17件確認されており、安全性に対しては大きな懸念はないとの評価がなされている。
次に、ワクチン供給の課題について話が及び、供給量が希望数よりも極端に減少している現状が共有された。今後の接種計画の見直しが求められているが、富田氏は医師会と連携し、希望者が少しでも多く接種できるよう努めると強調した。さらに、看護職員の負担軽減や接種予約の目詰まりの防止策が関心を集めており、現場での取り組みが期待される。
次の質問では、生理用品の無償配布とトイレ改修についても議論された。市民生活部長の中島優氏は、6月から開始された生理用品の無償配布は好評で、全体の約75%にあたる5298セットが配布されたと報告。これに対し、議員はトイレ改修の進捗状況について尋ね、教育部長の奥村雅彦氏は、特に生理用品のトイレへの設置は数校で進んでおり、今後も拡大したい意向であると述べた。
また、多目的トイレや誰でも使えるトイレの整備についても言及され、全ての小学校に設置される計画であるとの回答があった。小学校のトイレ改修については、工事時期も含め慎重に検討していることが確認された。
最後に、スクールソーシャルワーカーについての話題が取り上げられ、中村氏は、ヤングケアラーの支援のため、今後も組織的な取り組みが必要との考えを示した。市とともに、社会福祉や教育委員会の連携が求められる中、具体的な支援体制の確立が期待される。
今後もこうした取り組みを通じて、地域社会全体の力を高めていくことが求められ、多くの市民が関与できる仕組みが重要視される。