令和6年第1回大和郡山市議会定例会が開催され、主要な議題が報告された。
主に、貸切バスの受け入れ体制が議論の中心となった。下地敦志議員は、「現在、観光客の移動を担う貸切バスが、十分な駐車スペースを確保できず、周囲の住民からの苦情も寄せられている。特に、夏場の熱中症リスクに対しても配慮が必要だ」と訴えた。
これに対し、齋藤和久産業振興部長は、郡山城下町バスパークが大型貸切バスの受け入れに対応しており、事前予約制でスムーズな利用が可能であると説明した。また、アイドリングストップの指定がない点についても触れ、ドライバーへの配慮が欠けて位置前提での対策が求められると述べた。
次に、高齢者移動支援事業について質問がなされ、提供されるサービスの実績が報告された。植田亮一福祉部長は、この支援事業が高齢者の社会参加や生活の質向上につながっていると強調する一方で、「運転ボランティアの確保が大きな課題です」と語った。
さらに、若者たちの気運を高め、地域活動への参加を促進するための方策を議論した。今後の計画として、「ボランティア活動の充実や新たな交通形態の導入を進める」と市長は述べ、交通支援の重要性を再認識した。
シニアリーダー経験者の活躍についても話題に上り、奥村雅彦教育部長は、今後の市制70周年としての活動を通じ、地域貢献を図っていく考えを示した。具体的には、シニアリーダーOBによる地域の子供たちに向けたイベント企画を進める方向性を示した。
一方で、政策の効果を今一度検証する必要性も論じられた。上田市長は、市民への説明責任を強く意識し、持続可能な施策の実施について重ねて言及した。現場のニーズに耳を傾けながら、各種施策が稼働する実現性を高めることが重要だと結論付けた。今後も様々な声を基にした施策の強化が求められる。