天理市議会の令和四年第二回定例会が六月六日に開会した。
並河健市長は開会の挨拶の中で、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた挨拶を行った。ロシアのウクライナ侵攻が影響し、物価高が続く現状も指摘された。
市長は特に令和四年度一般会計補正予算案について言及した。この補正は歳入歳出共に二億八千八百六十七万円の追加を目指すものであり、総額は二百六十一億三百八十九万四千円に達する。
歳出の主な項目には、全市民に対するデジタル地域通貨「イチカポイント」の配布や燃料高騰対策、給食材料費の高騰に対応するための経費が挙げられた。国庫支出金や基金繰入金等を財源として、収支の均衡を図る。
次の議案は条例改正に関するもので、印鑑登録証明証の交付にマイナンバーカードの提示を追加するものや、税制改正に伴う住民税の見直しが含まれる。特定教育・保育事業の基準改定により業務負担の軽減を図ることも強調された。
また、天理市立北中学校整備工事請負契約に関する議案も上程。これには外構工事や消防設備追加による契約金額の変更が含まれ、今後の案件に対する準備が進められている。
岡部哲雄議員には十五年の議員生活を表彰する旨が伝達され、岡部氏は感謝の意を表す場面も。議会は六月二十一日までの会期を決議し、明日は休会とされる。