西海市議会の令和3年6月定例会が開催され、議員たちは市政の重要な課題に関して活発な議論を展開した。
特に注目を集めたのは、閉鎖された公共施設の活用と、大島町の地域医療についての質問である。百岳一彦議員は、閉校した公共施設の利活用と、地域の活性化について質問を行った。例えば、旧多以良小学校校舎の活用状況については、杉澤泰彦市長が、地域住民の意見を反映させつつ検討を進めていると応じた。また、現在は旧町役場庁舎や大島とれたて市場の解体や再利用が計画中であり、地域活性化を期待しているとも述べた。
次に、地元医療に関する懸念が話題に上がった。百岳議員は、西海市立病院の民間移譲の適切さについて言及し、医療経営が難しい状況にあることに対し市がどのような対策を講じているのかを問いかけた。市長は、地域医療の確保に向けた取り組みを続ける必要性を強調し、医療プランに沿った対策を進めていると説明した。
さらに、教育行政に関する議論も行われた。西川勝則議員は、教師の業務量が多忙で離職者が増加している現状を指摘し、今後の人材確保や体制整備に対する方針を尋ねた。教育長は、県の方針に沿って人材確保に努めており、スーパーバイザー制度などを活用していることを報告した。
また、戸浦善彦議員からは、人口減少対策として若い世代が住みやすい地域づくりに関する提案があり、市長は民間主導による土地利用の促進に向けた情報収集を進める考えを示した。これにより地域の活性化を図る意向が伝えられた。議会は市民生活に直接関わる重要な議題を取り上げ、しっかりとした施策を推進していく必要があると認識されている。
このように、令和3年6月の定例会議では、閉鎖された公共施設の利活用や地域医療の問題、さらに教育現場の改善、地域の活性化策が重要なテーマとして扱われ、今後の施策に期待が寄せられている。