令和4年3月の定例会において、議員の一般質問が行われ、市の様々な課題とその対応策について討議されました。
新規就農者の確保が重要なテーマとして挙げられました。市長は、平戸市での平成27年度から令和2年度までの新規就農者数が8.3人となっていることを説明しました。新規就農者に対しては、給付金や施設整備支援などが提供されており、この施策により就農環境が整備され、早期に経営安定が見込まれています。
一方で、議員からは堆肥の不足についても問題提起がありました。長崎県の調査結果を参照しつつ、堆肥の確保が難しく、新規就農者が地域内で堆肥を入手しづらい状況があると指摘されました。市は以前、地域資源を有効活用するための協議会を設置していましたが、現在は解散し、個別の支援が行われているとのことでした。議員は、再度協議会を立ち上げて、畜産農家と耕種農家のマッチングを行うべきだと提案しました。
次に、観光振興に関しても議論が交わされました。市は観光誘導のための看板を578か所に設置しており、新たな観光スポットの情報収集と整備を進めています。議員は、地域資源の情報を集めた上で、魅力的な観光体験を提供することの重要性を強調しました。
また、デジタル技術の活用についても言及され、観光情報をスマートフォンアプリを通じて発信する試みが進められていることが報告されました。これにより、観光客が目的地への誘導を受ける際の利便性が向上することが期待されています。
最後に、公共施設や学校における草木の処分に関する課題も指摘されました。特に、ボランティア活動に対する負担が増しており、今後、行政による支援が求められます。また、学校施設における草刈りや草木処理についても、協力を得つつ進めていく考えが示されました。