令和2年3月19日、佐久穂町議会第1回定例会が開催され、様々な議案が審議されました。
議事は午後2時に開始され、最初に議案第1号から第29号までの質疑が行われ、全て原案通り可決される運びとなりました。議案第6号では、電気通信法によって台風19号による停電に対する補償がないことが報告されました。この説明に対し、出浦修身議員から電気量増減についての質問があり、総務課からは「台風による影響で増加した部分がある」との回答がありました。
また、議案第17号においては、町の一般会計予算が提案され、各委員から街灯の設置やスクールバスの運行についての要望がありました。特に、高橋康徳議員が通学路における暗い場所への対応を求める発言をし、参加議員全員からの賛同を得ました。議案はその後、全員賛成で可決されました。これにより、町は今後も安全な通学路を確保する意向を示しています。
一際注目を集めたのは、発議第1号の討論です。この発議では、議員定数を現在の14名から12名に削減することが提案されました。須田良子議員は、議員定数の削減は議会改革につながるわけではなく、現状維持が最善であると主張しました。議論は熱を帯び、最終的に賛成少数で否決されました。これにより、議会の構成に関する意見が分かれる様子が浮き彫りとなりました。
経済福祉常任委員長である倉澤陽一議員は、議会での質疑を通じ、様々な市民の声を反映し、地域の福祉向上に向けて努力する必要性を強調しました。今後も引き続き、議会における市民の声を大切にしながら、透明性のある運営を心がけていくとの意向を表明しました。
閉会の際には、佐々木勝町長が新型コロナウイルス対策や町の復旧状況について言及し、今後の方針を示しました。議会は再び活発な議論が行われる場となるとし、引き続きの市民の関心を求めて閉会しました。
今回の定例会では、町の発展に向けた重要な案件が扱われ、多くの議員が町民の意見を尊重して取り組む姿勢を示しました。これにより、地域がさらに活性化されることが期待されます。