令和5年3月、長野県大町市において、第6号の議事日程が開催され、新年度予算や人事案件に関する重要な議論が行われた。
議題に上がった主要な内容として、教育長の任命 、公平委員会の委員選任、北アルプス連携自立圏形成協約の変更などが挙げられる。
市長の提案により、議案第33号の教育長任命については、中村一郎氏が適任者として承認を得た。市長の牛越徹氏は、中村氏の教育経験と実績に基づき、地域の教育発展に寄与することを期待すると述べた。
次に、議案第34号の公平委員会委員選任についても全会一致で承認され、矢口修氏が選任された。
さらに、北アルプス連携自立圏に関する議案が上程され、伝刀健総務産業委員長から、池田町や松川村などとの連携協約に係る議案が提案され、委員からは各市町村間での具体的な連携体制を強調する意見が上がった。これに対し、行政側からは、業務効率化を目指した見直しの必要性が説明された。
市職員の旅費に関する条例改正に関しては、議案第5号から第7号が提案され、特に期末手当の見直しに関して他市との比較等を行い、改善される運用が求められた。議論では、職員の待遇改善が主題となり、「会計年度任用職員の給与が他市と比較して見劣りしている」という指摘が相次いだ。市は新たな条例を通じて適正な水準への引き上げを目指す方針を示した。
また、令和5年度大町市一般会計予算が提案され、大町市の現行の方針である「ふるさとに誇りを持つ施策」を引き続き推進し、新たな地域振興に貢献する意義を強調した。今回は観光業や文化芸術の振興が特に大きなテーマとなり、北アルプス国際芸術祭の開催が今後の鍵になるとの見解が示された。
議事は順調に進み、全ての議案が原案通り可決される運びとなった。市長の牛越氏は、今後も市民の声に耳を傾けながら、地域の魅力を発信し続ける方針を述べ、議会の連携を求めた。