令和6年3月小諸市議会定例会が2月16日に、小諸市役所議事堂で開会した。
小泉俊博市長は開会の挨拶で、2期目任期の最後の議会にあたり、8年間の成果と課題を振り返った。特に、様々な事態への対応があった8年間であったと述べ、地方創生の観点から「健幸都市こもろ」を掲げて活動してきたことを強調した。
施政方針に関して、小泉市長は新年度予算案の説明を行い、議案の提案を行った。今年度の予算規模は185億7,000万円に達しており、前年度比2.5%の増となる見込みが示された。主な収入源は市税であり、増税に伴い、給与や人件費の見直しが必要であると説明した。また、高齢者や子育て世帯への支援が重点施策としてあげられ、特に子育てに関しては、保育士の確保や保育環境の充実に向けた採用計画を強化する方針がうかがえる。
また、2024年度には市制施行70周年を迎えるにあたって、「選ばれるまち」を目指す施策が強調された。今後3年間の基本戦略として、教育環境の整備や地域医療体制の強化を進めていくことが示され、議員からも活発な質問が展開された。特に医療面においては、里親支援や家庭医療の要素を取り込んだ体制を整える必要があるとされ、質疑の中でもその重要性が再確認された。
市長の施政方針では、教育面や福祉面の施策が充実されていくことが強調され、「小諸が元気になってきている」と述べた。人口動態の正の流れを継続するための努力が重要であるとし、特に若者の定住を促進するための施策が今後の市政のキーポイントなることが示された。最終的には、市民の健康や生活の質を向上するための多くの施策が挙げられた。
次回の議会では、具体的な議案に対してさらなる質疑が行われる予定であり、議員たちは精力的に課題に取り組んでいく所存である。小泉市長は「この流れを止めず、さらなる発展を成し遂げられるよう、全力で取り組んでまいりたい」と述べ、会議を締めくくった。