駒ヶ根市で行われた12月定例会において、一般質問が行われ、主要なテーマとして牛乳パンや松くい虫対策、地域の観光振興についての質問が相次いだ。特に問われたのは、牛乳パンが帰属する地域振興策において、駒ヶ根市が牛乳パンの聖地として全国的に認知を得るべくどう活動していくのかという点である。塩澤康一議員は、特に牛乳パンにまつわるイベントの開催や地域ブランド戦略の強化を訴え、これによって市民の帰属意識を高め、観光客を呼び込むことを促した。市長の伊藤祐三氏は、既に牛乳パンの地域イベントを行っていることを示し、今後の取り組みにも前向きな姿勢をみせた。
また、松くい虫対策に関しては、地域の森林資源を守るための対策活動について質問があった。具体的には、伐採による松くい虫の食害対策や、今後の植樹活動についての進捗が求められた。松くい虫問題は、地域の珍しい松林にも危害を及ぼすため、市としても積極的に対応していく方針が述べられた。
さらに、観光振興に関する要望も多く上がり、特にポストコロナ時代にフィットした観光施策が求められている点が印象的であった。観光ガイドの養成や、広域連携による観光プランの作成など、地域資源を活用した新たな観光モデルの創出が期待される。明星温泉地や地方の観光スポットへのアクセス改善策についても、今後の課題として位置付けられた。
教育現場からは体育館の修理や児童の安全についても言及があり、公民館の利用方法についても再考を促した。特に、体育館が雨漏りしている問題に対する早急な対処が求められ、市長も早急な対策を検討すると応じた。
全体を通じて、駒ヶ根市政府は市民の声に耳を傾け、積極的な政策の実行を約束した。これにより、持続可能な地域社会の構築や観光振興策の一層の強化が期待される。