令和4年6月、安曇野市議会の定例会が開会され、様々な報告事項や議案が審議された。
開会にあたり、安曇野市長の太田寛氏は、「新型コロナウイルス感染症拡大防止のための対策」に言及した。特に、感染状況に注意を払いながら、市民の感染防止に寄与する揺るぎない決意を示した。
また、昨今の国際情勢についても言及し、ロシアのウクライナ侵攻に関して、「国際人道法違反であり、断じて許されるものではない。市としてもウクライナへの支援に努めたい」と述べた。
この会議では特に、令和3年度の安曇野市一般会計に関する報告が多く取り上げられた。報告第4号から第9号までの各報告では、昨年度の繰越明許費や事故繰越関連などが説明された。これに対する質疑は行われなかったが、総務部長の平林洋一氏は、「今回の繰越は予想を上回るもので、適切に執行されるよう引き続き努力する」と述べた。
次に報告されたのは、専決処分に関する問題で、28件が挙げられた。これには生活保護に伴う債権放棄や、水道料金に関する債権放棄が含まれた。これらに関して、議員たちは「債権放棄が続いている現状に疑問点を持つ者もいる」とし、債権管理についての厳格な見直しを求める意見が散見された。
さらには、安曇野市税条例等に関連する専決処分の報告がなされ、特に反応が良かったのは、今年度の医療関連の補助は国と県からの支援を受けて実施され、全体に充実した計画が示されたことだ。福祉部長の鳥羽登氏も、「高齢者医療に関する支援が強化されたことを誇りに思う。今後も事業の継続と拡充を図りたい」と話した。
また、令和4年度の一般会計補正予算案が承認され、特に新型コロナウイルス対策に必要な施策が含まれており、これが市民生活を支える大切な施策であるとの理解が得られた。