安曇野市は、令和3年6月の定例会において、新型コロナウイルス感染症への緊急対応や経済対策、公共交通の改善、さらには高齢者施策など幅広い議題について議論している。
まず、市が進める新型コロナ対策では、ワクチン接種の加速化を最優先に掲げており、令和3年度末までに全市民への接種完了を目指す。この対策を支えるため、感染防止と社会経済活動の両立が重要であり、継続的な施策の推進が求められると市長は述べた。また、感染源の特定や積極的な陽性確認を進めることも必要だが、それに伴う検査体制については国や県の動向を注意深く見守る必要があると説明した。
経済対策においては、安曇野市でも緊急時の支援策として、飲食店や宿泊業者への応援給付金の実施が進められており、観光業の活性化に向けても重点的な対策を考慮している。特に、地域住民からの要望に応じた支援の内容を継続的に検討し、市民の声を反映させることが求められる。
さらに、公共交通の強化についても、デマンド交通「あづみん」の充実であるが、小回りの利く車両の導入や市民参加の巡回バスの可能性についても議論がされた。市長は、現在のデマンド交通を拡充させることが優先課題であり、参加した市民の意見をできる限り反映させる考えだ。
加えて、高齢者のための移動手段確保が求められ、特に公共交通の整備が緊急の課題として挙げられている。市民が自由に移動できる権利を保障し、さらなる交通手段の整備に向けた方針を立てる必要があると強調された。
最後に、地域新電力の導入についても言及され、エネルギー自給を進めることで域内経済の循環を促すべきとの意見が提出された。ウォームアップを行い、様々な面から踏み込んだ政策の推進が期待されています。市長は、慎重さを持ちながらも、民間活力の導入や地域資源を活かした施策に向けた調査を進める意向を示しました。今後の動向に注目が集まります。