令和3年第3回新富町議会が、6月8日に開催された。議題は一般質問で、吉田貴行議員が新田原基地問題を取り上げた。
吉田議員は、日本政府が最新鋭のステルス戦闘機F-35Bを新田原基地に配備する方針を示したことに対し、地元住民への説明がないことを非難した。
町長の小嶋崇嗣氏は国からの説明を受けたが、報道よりも早く明らかにされたことに遺憾の意を表明した。「配備が決まったのはなく、有力な候補地の一つと説明を受けた」との発言があった。
新型コロナ対策については、完了時期が不透明な中、7月末目指して65歳以上へのワクチン接種を進めているとした。ワクチン接種の現状として、町内の医療機関で個別接種が行われており、5月10日から開始している。町民の期待は高いが、ワクチン供給の状況に依存している。
また、後期高齢者医療制度についても触れられ、医療費の窓口負担が2割に引き上げられることの影響が懸念されていた。小嶋町長は、全体で375人が2割負担になることを示した。制度改正により負担が増え続けるのではとの不安が広がっている。
福祉問題に関しては、小学校の放課後児童クラブや補聴器への町の助成制度についても質問があり、山本茂人いきいき健康課長が現状を報告した。新型コロナでの影響を受けつつ、独自の施策へ進める姿勢を貫いていることがうかがえた。
新富町議会は、今後も住民の声を反映し、確実に対応していく意向を示している。特に、新型コロナ関連の施策は急務であり、町民の健康と安全を守るための施策強化が求められている点が際立った。今後の議会の動向が注目される。