新富町の第4回定例会が令和3年9月8日に開かれ、様々な議案に関する質疑が行われた。今回の会議では、特に一般会計補正予算に関する議論が多く見られた。
議案第39号の令和3年度新富町一般会計補正予算について質疑が交わされ、石﨑俊二議員は消防費の自動車購入についての減額と新たなポンプ購入の際の理由を尋ねた。小嶋崇嗣町長は、消防自動車の買い替えが法的規制により困難となったことを説明し、その代替として小型消防ポンプの購入が決定されたと回答した。
基金に関する石﨑議員の質問に対しても、小嶋町長は、現在30本を超える基金があり、これを整理する必要性があるとしつつ、特殊な歳入に伴う複雑な要因についても言及した。基金の数が増している理由は、安定した財源としての運用を図るためであると強調した。
また、教育分野に関する質疑も展開された。小山早苗議員は、新たに導入されたタブレットPCの使用状況について質問し、教育長の別府宗光氏は、タブレットは家庭学習や有事の際のオンライン授業に活用されることを述べた。一方、タブレットの保護フィルムやカバーの整備についての懸念も示されたが、教育総務課長は現在は未整備であることを認め、今後の検討を約束した。
議案では新富町の地域物産を活用した学校給食についても質疑があり、特に新富町産の農産物を給食に採用することへの期待が寄せられた。出口喜重郎議員は、学校給食での町産物使用の拡大を求めた。また、コロナ禍の影響で、温泉センターや文化会館の利用者数が減少している問題についても質疑があり、町長は補填措置などについて説明した。
議事を通じて、各議案の適正な執行と町の行財政運営に関する意見が交わされ、町民の福祉向上へ向けた具体的な施策が検討された。今後の議会の審議に対しても関心が集まる。