日向市で開催された令和3年3月定例会において、議会は一般質問を中心に進行した。
市長の十屋幸平氏は、東日本大震災から10年目の節目を迎えるにあたって、亡くなった方々への哀悼の意を表明した。また、震災がもたらした教訓を生かし、自然災害への防災・減災に取り組む重要性を強調した。
一般質問では、まず、3名の議員が新型コロナウイルスワクチンの接種計画について尋ねた。三樹喜久代議員は、新型コロナウイルスワクチン接種の円滑な進行や市民への情報提供の必要性を指摘した。市長は、接種見込みとして人口の約70%を対象にした計画を進めていると述べた。高齢者や基礎疾患を持つ人への接種スケジュールについても具体的な案内を予定しているとした。
次に、男女共同参画についての意識の醸成が求められる中、議員たちは女性の就業状況や育児休業取得の促進について質問した。市長は、女性の活躍を支援する施策を進めているとし、特に男性の育児休業取得率向上が重要であると認識を示した。
また、雇用を生む企業誘致についての質疑も行われた。市長は企業誘致に関して、固定資産税免除などの奨励策を講じていると答え、有望な企業の誘致に注力していることを明らかにした。
さらに、日向市立東郷病院の今後についての質疑もあり、無床診療所への移行について市長は、医療提供体制の持続可能性を重視した決定であると強調した。議員たちは病院の役割や医療資源の確保の重要性について懸念を示した。
最後に、企業誘致の方針についても言及され、新たな工業用地の確保に向けた取り組みが重要視されているという内容が確認された。市長は地域における工業団地への誘致にしっかりと取り組む意向を表明した。
今回は多様なテーマに関わる一般質問が展開され、それぞれ市の向き合うべき重要な課題についての議論が行われた。市民の生活や市の未来に向けた具体的な施策の進捗が注目されている。