令和3年第2回綾町議会が令和3年3月9日に開催され、様々な条例改正案や予算案が議題に上った。特に目を引いたのが、綾町廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部改正案である。ここで町長の籾田学氏は、家庭系廃棄物に関する名称を変更することは、直接的な影響は及ぼさないと説明した。
また、綾町国民健康保険条例の一部改正があり、健康保険税の見直しが進められる。橋本由里議員は、国保に加入した経験から、その税負担の重さを実感しており、町民が159名の負担がかかる数値を示し、それに対する徹底した見直しを求めた。
さらに、農業関連の議案も討議された。農業振興策として、新しい事業案が提出されたが、その中で農業振興費の金額が減少していることに疑問の声が上がった。特に、農業次世代人材投資事業に関して、国と県が補助を行う中、町の持ち出しがどうなるのか、これに対して明確な説明が求められた。
綾町では、高齢化が進む中、福祉関連の充実も重要視されている。地域包括支援センターの職員と町長との対話の機会が広がっており、それによって町民サービスが強化されることが期待されている。また、綾川荘のトイレ改修についても、利用者の利便性を図るため、必要な工事がすすめられると報告された。
最後に、議会は新年度に向けての様々な請願も審査し、町民の声を反映させる姿勢が見られた。特に、コロナ禍による影響で生活に困窮する住民への対策として、自殺対策に関する事業も強化される方針が示され、必要な支援が行われることへの期待が高まっている。