大台町議会全員協議会が令和2年1月20日に開催され、多岐にわたる議題が議論された。
主な項目は香肌奥伊勢資源化プラザの施設改良、大台町のB&G海洋センタートレーニングルームについて、そして宮川観光振興公社の経営改善計画であった。
まず、香肌奥伊勢資源化プラザの施設改良について、生活環境課の上瀬敦也課長が発表。プラスチックごみの分別が6月から始まっているため、その増加に対応するためのプラスチック減容機及び処理棟の設置が提案された。この新設備の導入には、およそ3100万円の減容機と1300万円の処理棟が必要であり、全額が香肌の施設維持管理基金から賄われる予定とされている。これについて小野恵司議員は、「プラスチックごみの増加は予測されていなかったのか」と質問し、課長は「当初は多気町の美化センターへの依存を考え、予算計上を予定していた」と背景を説明した。
次に、大台町B&G海洋センタートレーニングルームの改修について山下晃教育課長が発表。トレーニング機器の充実と利用時間の拡大、そして有料化について議論が交わされた。特に、今後のインストラクターの必要性について課長は、町民への効果的な指導が必要であるとの見解を示した。問題提起されたのは、運営の経費と収益の見通しであった。
最後に、宮川観光振興公社の経営改善計画に関する討議に移った。楢井長弘産業課長が報告したところによると、直近の業績は海外からの観光客減少や悪天候などの要因により厳しい状況が続いており、改善には多くの工夫が求められる。特に顧問の雇用による販管費の増加が指摘され、会議では「どのようなマーケティング戦略が必要か」という視点が多くの議員から提起された。
各議員からは様々な意見が出され、タイムリーな対策が迫られている状況が浮き彫りとなった。特に観光振興政策は町にとって重要な課題であり、各々が適切に議論してその結果を町民に分かりやすく報告する必要があることが確認された。