令和元年１０月１１日に開かれた大台町議会の全員協議会では、町の発展に向けた重要な議題が討議された。
その中で、道の駅周辺環境整備事業の進捗状況についての報告があった。産業課長の楢井長弘氏が進捗状況を報告するとともに、観光集客の拡大に向けて、マリオットインターナショナルの進出が道の駅に与える影響についての考察がなされた。
道の駅の周辺環境整備は、マリオットの進出を契機に行われており、その成果が期待されている。片上高志氏は、ワーキンググループを通じて収集した意見として、飲食スペースの整備や観光情報発信機能の充実などが求められていると述べた。特に、宿泊客のニーズに応えるため、道の駅内に休憩や飲食ができるカフェ的なスペースが必要との声が多数寄せられた。また、パウダールームやシャワールームの設置についても意見が出された。
この日の協議では、各議員の意見を踏まえた質疑応答が活発に行われた。岸議員は、マリオットの詳細な影響を考える際、経済面での還元が重要であることを強調した。さらには、観光客の増加が見込まれる中で、地域住民が利益を享受できる機会の創出が必要であると述べた。
一方、獣害の問題も議題となった。大森正信町長は、獣害が農作物に与える影響について、具体的な対応策を考える必要があると発言。南伊勢町での獣害対策の成功事例を挙げ、具体的な措置を講じる重要性を訴えた。特に、過去に行われた懇談会から寄せられた意見として、今年度予算に少しでも獣害対策のための資金を確保すべきだとの提案があった。
また、台風接近に伴う注意喚起も行われた。議長の小林保男氏は、台風によって地域住民が不安を感じる中で、情報提供の強化が必要であるとの意見を述べた。特に、資材不足による風害が発生する可能性に言及し、住民への注意喚起を行った。
今回の全員協議会では、観光振興及び地域問題について多岐にわたる議論が展開され、大台町の今後の方針について貴重な意見が集約された。今後も議会として、地域の意見を反映させながら施策を進める重要性が再確認されることになった。