令和5年第409回名張市議会定例会が開催され、各議員から多様な問題が提起されました。
初めに、山下登議員が名張市の観光戦略について言及しました。観光収入がGDPの約9%を占める現状を引用し、地元資源を活用した観光業の振興が重要です。山下議員は、観光客の増加に伴う経済波及効果を強調しました。特に、名張市の宿泊プランや観光商品をどのように充実させるかが課題です。これに対し、産業部長の内匠勝也氏は、観光地再生に向けた具体的なプランの策定を進めていると述べました。
次に登壇したのは幸松孝太郎議員で、地域公共交通計画や高齢者の外出支援についての質問です。特に、ナッキー号の運営見直しや、外出支援の強化が求められました。都市整備部長の谷本浩司氏は、現行の交通サービスを維持しつつ、地域のニーズに応じた改善を図る考えを示しました。
その後、不登校問題への対策に関して西山嘉一教育長が発言しました。不登校が増加する中、特に心理的な支援が必要であるとのこと。市ではスクールカウンセラーやソーシャルワーカーを活用し、早期発見と対応に努めている様子が伝えられました。
デジタル推進に関連して、富田真由美議員が質問しました。マイナンバーカードの普及状況や、デジタル推進委員の活用が求められる中、市では行政業務の効率化を進めると説明がありました。特に、書かないワンストップ窓口の設置が期待されています。
最後に、木平秀喜議員が固定資産税の課題について質疑。特に、名張市の独自の評価方式に関し、宅地の比準表の適用や評価基準に関して再確認が行われました。市民部長は、固定資産評価基準に従い適正に評価を行っていると答えましたが、議論は続きました。
このように、多彩な議題が上がった今回の定例会。名張市の将来を見据えた重要な意見が交わされ、今後の施策や改善に繋がることが期待されます。