令和5年4月19日、名張市議会は定例会を開催した。
議題において、通年議会の導入が発表された。これにより、名張市議会は年に一次の定例会を通年形式に改め、より影響力を持つ議会運営を目指すとされる。議長福田博行氏が辞職し、細矢一宏氏が新議長に選出されたこともあいまって、議会の運営体制が一新されることとなった。
市長北川裕之氏は挨拶の中で、昨年4月に就任して以来の1年間の歩みを振り返り、議会や市民からの支援に感謝を示しつつ、物価や生活支援に向けた施策を推進する考えを示した。具体的には、子育て世帯を対象にした生活支援金や医療費の窓口負担無料化の拡大について言及。これにより未来の名張市の発展と活性化に寄与する意向が伝えられた。
新たな主要議題として、令和5年度一般会計補正予算が提案された。市長による説明では、この補正予算が特に低所得の子育て世帯を支援するためのものであることが強調された。子ども医療費の窓口負担の無料化拡大の準備経費や、第三者委員の設置経費が計上され、専門家の意見を取り入れた諸施策の実施が求められるとされた。
また、議会運営委員と議会改革特別委員の選任についても順調に進められ、各種選挙により選ばれた新メンバーが報告された。これにより議会の運営を円滑にし、改革活動を着実に進める体制が整ったことが報告された。
福田氏は1年間の議長職を振り返り、運営の順調な進行と議会改革を進められたことを感謝しつつ、議会の強化を目指すと述べ、今後は一議員として新たな活動を始めると語った。新副議長には坂本直司氏が選任され、通年議会を定着させるために広く議員間討議を進める意向が示された。
最後に、すべての議題が無事に終了し、議会は散会となった。名張市議会ではこれからも市民の福祉向上と市政の発展を目指して運営が進められていく。