名張市、補正予算案を審議 児童の絵本事業強化へ

名張市議会の令和5年9月定例議会が14日に開かれた。\n\n議題には令和5年度の一般会計および特別会計の補正予算が含まれており、各議案について質疑が行われた。特に、吉住美智子議員からは"ブックスタート事業"の強化に関する質問があり、絵本の充実と教え合いの部分で期待が寄せられる。\n\n保育・家庭担当部長の谷本佳司氏は、ブックスタート事業は赤ちゃんとその保護者が絵本を通じた交流によって、心のつながりを深めることを目的としていると説明した。また、絵本は寄付によって購入が続けられているが、寄付額の減少が課題であると指摘された。\n\nさらに、吉住美智子議員は感染症予防事業についても質問し、特におたふく風邪ワクチンの助成について、接種時点で名張市に住民票のある方を対象とすることを強調した。\n\n吉住議員は、この制度が他の市町村と比較しても優れていることに感謝し、利用者への周知を求めた。健康・子ども担当部長の山崎美穂氏はこの助成の流れについても具体的に説明し、負担軽減を図る考えを示した。\n\nまた、議案第26号では名張市の財源を用いた特別会計補正予算が取り上げられ、さまざまな予算案や助成金制度が審議された。今回の補正予算の中には、地域における子育て支援を目的とした施策が多岐にわたって含まれており、議員からの具体的な質問も多数寄せられた。\n\n議長細矢一宏氏は、議案の重要性を再確認し、採決に向けた流れを整え、議会を次の段階に進める可能性を示唆した。今後の議会においても、これらの予算案の実行を通じ、名張市の発展を目指す方向性が強調された。