令和5年9月12日に開催された名張市議会定例議会では、一般質問が行われ、特に市民の生活に密着したテーマが取り上げられた。
自由クラブの山下登議員は、社会的ひきこもりについて質問し、最近の調査結果から名張市内のひきこもりが推計600人から700人に達する見込みであることを報告した。山下議員はひきこもり問題の重要性を強調し、特に異なる相談経路が重要となると述べた。それに対し、福祉子ども部長の岩本靖之氏は、名張市におけるひきこもりの現状を説明し、相談窓口の充実や地域連携の重要性について言及した。
さらに、教育長の西山嘉一氏は、教育現場での不登校の状況について報告した。名張市では、令和4年度の調査により、小中学校でそれぞれ73人と98人の不登校児童が確認されたとし、不登校とひきこもりとの関連性についても言及した。山下議員は情報共有の必要性を強調し、教育委員会の取り組みなどを求めた。
また、山下議員は名張市の財政運営についても言及し、物価高の影響など市民の声を反映した政策提案を発表した。その中で、こども支援センターの空調設備に関わる問題や市民プールの使用状況に対する市民の苦情も挙げられ、市民生活に対する市の対応を問う声が上がった。