宇治市は、令和元年12月定例会での一般質問の中で、複数の重要な議題について議論が行われた。大きなテーマとしては、消防の広域化、空き家対策、伊勢田地域の課題、公民館の今後のあり方、PTA活動、学校給食、木幡池の治水と公園化、公共施設の跡地利用、宇治十帖スタンプラリー、SDGsの食品ロス削減があった。
特に消防の広域化については、西川康史議員が宇治市の消防体制が自然災害に直面している現状を踏まえ、広域化の検討を求めた。伊庭邦夫消防長は、京都府が示す消防体制整備推進計画に沿った検討が行われていると応じた。しかし、地域ごとの事情を考慮し、広域化に限定せず多角的に対応する方針も示された。
また、空き家対策については、宇治市の空き家率が10.1%に達していることが報告され、山本正市長が国の法律を活用した対策を進める旨を表明した。
さらに、伊勢田地域のバリアフリー化や木幡池の治水対策についても重要な議論がなされた。特に木幡池に関連しては、治水機能向上のための掘削工事が進行中で、これが完了すれば浸水被害の解消が見込まれている。
公民館の将来についても大きな関心が寄せられ、伊賀和彦教育部長が公民館の役割と運営について説明した。宇治市のPTA活動の負担軽減についても、役員のなり手が不足している現状が浮き彫りとなった。
また、学校給食に関しては、新たな給食センターの設置計画が語られ、直面している課題や運営状況についても報告された。特に中学校給食の実施に向けた取り組みが進められている。
最後に、千年の歴史を誇る宇治市が直面する現代的な課題に対し、さまざまな方法で積極的に対応している姿勢が強調され、各種施策が実施されていることが確認された。今後も市民の意見を取り入れた施策が期待される。