令和5年第3回京田辺市議会定例会が9月27日に開かれ、議案11件が審議された。
会議は河本隆志議長のもと、出席議員20名で開会され、議事日程としては、主に行政手続きにおける条例改正が中心的なトピックとなった。
議案第41号では、京田辺市における個人番号の利用範囲の拡大について提案があり、一般的な手続きの簡素化を目指す一方、個人情報の安全性や利用範囲の明確化についての懸念が指摘された。特に青木綱次郎議員は、「マイナンバーの利用範囲拡大は、過去の問題を考えると不安が拭えない」と強調した。
一方、吉高裕佳子議員も反対の立場で発言し、個人情報保護の観点から国の方針転換の必要性を訴えた。賛成多数で可決されたものの、個人情報の取り扱いに関するさらなる議論が求められることは明白である。
また、議案第42号、特定教育・保育施設に関する条例の改正が議論され、こちらも賛成派が多くの支持を集めて可決された。
続いて、議案第44号では、令和4・5年度の学校給食センター新築工事に関する変更契約が可決された。この議案では、価格上昇に伴う契約金額の見直しが必要とされ、多数の議員から財源確保に関する意見が寄せられた。
さらに議案第45号と第46号では、一般会計補正予算及び後期高齢者医療特別会計補正予算が採決され、両方とも原案通りに可決された。この中には物価高に対応した支援策が含まれ、向川弘議員はその必要性を強調した。
最後に、議員の派遣についても合意が得られ、数名の議員が各種会議に参加することが決定された。次回会議は10月20日に予定されている。議会は引き続き、市民生活に関わる重要な議題の審議と問題解決に向けて取り組む方針である。