令和5年12月6日に開催された京田辺市議会定例会では、消防指令広域化などが中心議題として取り上げられた。
青木綱次郎議員(日本共産党京田辺市議会議員団)は、消防指令広域化について質問した。九つの消防本部・組合による共同運用計画が進められていることに触れ、「その具体的な内容を明らかにする必要がある」と訴えた。これに対し、林朋也消防長は、「財政面や機能面での効果がある」と言及し、同計画のスケジュールについては、「令和6年度以降の施設整備を予定している」と説明した。
続いて、有田幸平議員(日本維新の会・無所属南部の会)が、国民健康保険税の負担軽減について質した。近年の税引き上げが低所得者層に影響を与えていることに対し、負担軽減策の必要性を強調した。その中で大冨成弘市民部長は、基金を活用した引き下げは考えていないとの姿勢を示し、逆に被保険者への急激な負担を懸念した。
また、北陸新幹線延伸計画を巡るボーリング調査についても有田議員が取り上げた。ボーリング実施の目的や市民への情報提供を求めたが、池田企画政策部長は、「まずは機構が地域と連携して進める」と述べ、具体的な情報提供に関しては現在の段階では未定とした。市民の理解を求める必要性があるとの認識を持っている様子が伺えた。
一方、小学校水泳授業の実施について質問した。民間プールの利用が好評を得ているものの、運用時に発生する問題点も指摘され、特に冷たい季節の授業後の体調管理に言及。また、今後の給食における地産地消の取り組みについても話題となり、教育委員会や経済環境部による調整が求められる中、具体的な数値目標を掲げる必要性が強調された。
最後に、平和施策に関する質問では、戦争体験者の声を反映した手記集の発行を提案した。議会内でのさまざまな意見交換が行われる中、戦争の歴史を次世代に伝える重要性が引き続き議論された。