いの町の議会定例会が開催され、様々な議題について議論が交わされた。最初に話題に上がったのは、いの町シルバー農園事業の今後についてだ。町長の池田牧子氏は、農園事業が高齢者に生きがいを与える活動として重要であるとしつつ、農地法の制約から一時中止する旨を説明した。利用者団体と協議を行い、今後の方針を早急に決定することが求められる。具体的には、7月に方向性を決める予定で進めている。
仁淀病院の運営については、国の医療政策に従い、地域医療構想の議論が進行中である。土佐市民病院や高知病院との比較において、仁淀病院の状況が厳しいことを認めつつ、地域包括ケアシステムの一環として医療の質を向上させる取り組みが必要であると強調した。地域、医療、介護の連携を強化し、今後の医療提供体制を模索していく。
偕楽荘については、最近の高齢者虐待事件を受け、利用者の人権を最優先する運営が求められている。町長は、改善計画を提出し、職員教育の重要性を訴えた。具体的な協議会での進捗や指導体制の見直しが進められ、現在も県による指導が続く。
浸水対策では、県道や鉄道の冠水問題が取り上げられた。特に枝川地区の浸水対策事業が進捗していることが報告されたが、地域の特異性にも留意が必要とされ、今後の対策についてさらに検討を重ねる方向性が示された。