令和3年12月、逗子市議会において第4回定例会が開催され、様々な議案や陳情が審議された。
先立って、議事日程の報告がなされ、15日間の会期が設定され、議案の審議が始まった。最初に提案されたのは、令和3年度の中で行われた専決処分の承認に関する議案である。これには、消防費のエアテント修繕費の増額を含む。
市長の桐ケ谷覚氏が説明を行った。特に、熱海市での土砂災害の影響で逗子市の消防職員が出動した際、エアテントが破損したことにより、修繕費391万6,000円が計上されたことが強調された。質疑応答では、議員の岩室年治氏が出動期間について尋ね、消防長の行谷英雄氏が出動人数や期間の詳細を説明した。
次に、新型コロナウイルスワクチン接種に関連する議案も審議された。市長は、ワクチン接種の体制確保に向け、予算を6億9,614万3,000円増額することを提案した。これに対して、議員の橋爪明子氏が接種者数や接種体制についての詳細を質問し、福祉部長の須藤典久氏が接種状況を報告した。
また、工事請負契約の変更に関する議案もあり、小坪トンネル修繕工事における工法変更や追加工事についての説明が行われた。環境都市部長の芳垣健夫氏は、過去の調査結果に基づく工事の必要性や、地元住民への周知状況についても言及した。
新たに提案された各種条例改正案件としては、逗子市在宅障がい者福祉手当条例の制定や、印鑑条例、一部改正の議案が扱われた。特に、障がい者福祉の充実を図る目的の条例が重視された。また、公共交通や教育の支援を含む各議案も設定され、予算計上が行われた。
陳情に関しても、医療・介護の向上や私学助成の拡充を求める内容が提出され、各常任委員会へ付託されることとなった。議論を通じて、逗子市の福祉と教育の充実に対する強い意欲が示された。
この会議では、議案の承認が続々と行われ、特に新型コロナ関連や福祉に関する予算の措置が優先される形となった。市の財政運営や市民生活に大きく関わる議題が多く扱われ、期待される施策が示された形となった。会期は12月9日までと定められ、市の重要な施策が進められることに注目が集まる。