令和元年12月3日、逗子市議会第4回定例会が開会された。
この日の主な議題は、多数の議案と陳情が含まれる内容であり、特に専決処分に関する報告が目立った。市長の桐ケ谷覚氏は、共用車の自動車事故に対する損害賠償について報告を行い、地方自治法に則り専決処分が行われたことを強調した。また、介護保険事業特別会計の補正予算に関する専決処分についても提案され、原案が全会一致で承認された。
議事の中で、特に議案第54号においては、台風17号によって発生したホール・図書館棟の屋上防水シートの改修が行われることが確認された。市民協働部長の芳垣健夫氏は、「防水シートの耐用年数は約10年ですが、こちらの場所には特段の補修を行ってこなかった」と述べつつ、今後は長期改修計画を策定する意向を示した。この対応について、議員の岩室年治氏は効果的な計画的取り組みの必要性を指摘していた。
さらに、議案第55号として台風被害に伴う道路改良事業を紹介し、6046万円の補正予算が承認された。環境都市部長の石井義久氏は、「被害への仮復旧から本復旧工事への切り替えを行う」と述べ、住民の安全確保に向けた迅速な対応姿勢を示している。
また、令和元年度逗子市福祉会館の指定管理者に関する議案が付託されたが、その他にも印鑑条例や保育所条例など、重要な決定が続々と行われた。特に保育所の条例改正については、子ども・子育て支援の観点から重要視されている。市長は「利用者の負担軽減と公平性を図る」との意向を表明し、陳情についても国への要請が含まれている。
今次定例会では、合計で30件を超える議案や陳情が話し合われ、今後の議会運営にとって不可欠な確認と承認がなされた。議長の高野毅氏は、この日程の完了と次回の議会開催を告知し、会議は無事に散会した。