令和4年6月3日に行われた逗子市議会の第2回定例会では、様々な議題が討論された。
特に会期決定の件では、今期定例会の会期が本日から6月17日までの15日間とされることが決まった。議長の菊池俊一氏が開会を宣告し、出席議員や出席者を紹介した後、議事日程が報告された。
注目されたのは、報告第5号の予算の繰越しについての議論であった。市長の桐ケ谷覚氏は、令和3年度の逗子市一般会計予算において、繰越明許費が設定された事業があり、その繰越計算書を議会に報告した。特に、橋りょう長寿命化事業に関する質疑があり、長島一由議員は、入札に参加した業者の実績や入札差金について質問を行った。これに対し、総務部長の田戸秀樹氏は、湘南テクノ株式会社が落札したこと、および入札差金の額は644万6,000円であったと説明した。
長島議員は、特に議員自身が新たに選ばれたことから、これらの繰越事業についての確認が必要であると強調した。市長は、業者からの献金を受けたことはないと述べ、適正な入札が行われたことを強調した。また、執行残の活用については、様々な提案があったが、市長は「予算の執行残を具体的な施策にどう活かすかは異なる問題だ」として、事務的な判断ではなく政治的判断が求められると述べた。
また、報告第6号については逗子市土地開発公社の経営状況の報告が行われた。市長は、令和3年度決算報告書や令和4年度事業計画について詳細に説明し、事業はないものの、適切な資産管理が行われていることを市民に伝えた。長島議員は、土地開発公社の必要性を問う姿勢を見せつつ、土地の有効活用や解散に向けた議論を提案した。
男女平等や多様性推進のための条例や印鑑条例の改正も議題に上がり、特に男女平等参画については、桐ケ谷市長が女性活躍の方策について意見を述べる場面も見られた。長島議員は、女性登用の課題について指摘し、具体的な施策を求めた。
さらに逗子市営駐車場条例の廃止や令和4年度一般会計補正予算にも多くの質疑が寄せられ、執行残の活用を巡る意見交換が活発に行われた。市長は、今後も透明性を持って施策を推進するとの意志を表明し、会議は円滑に進行した。出席者は、次回の議会日程について確認し、散会となった。