令和3年12月定例会議が始まり、市長の挨拶が行われた。
本村賢太郎市長は、新型コロナウイルス感染症への対策を説明し、ワクチン接種の進捗を強調した。接種率は1回目83.9%、2回目81.8%に達しており、期待できる感染者の減少を報告した。特に、10月16日には約347日ぶりに新たな感染者数がゼロとなったことを報告し、市民の協力に感謝した。
続いて、新たな感染拡大への警戒を呼びかけ、様々な対策を進める方針を示した。また、相模原市行財政構造改革プランについても説明会を開催し、市民からの意見を積極的に聞く姿勢を示した。
本定例会議には、相模原市まち・ひと・しごと創生基金条例や令和3年度一般会計補正予算など24件が提案されている。
まち・ひと・しごと創生基金条例は、人口減少と少子高齢化に対応するため、活動資金を調達する新たな基金設立を目指している。企業版ふるさと納税など寄付金の積立を可能にし、地域の持続可能な発展を図る内容である。
また、補正予算には、新型コロナウイルスの3回目接種に必要な経費が計上されており、12月から医療従事者等へ、1月からは高齢者施設の入所者などへの接種が予定されていることが説明された。さらに、教育施設の改修に関する経費も含まれており、教育環境の充実が目指されるとした。
市長は、相模原市の誇るJAXA相模原キャンパスが開発した小惑星探査機「はやぶさ2」に言及し、カプセル帰還1周年を記念したサンプル公開イベントの開催について案内した。市立博物館での公開は、地域のシビックプライドの醸成に寄与することを期待している。
この日の議事は日程に従い、議案の審議へと進んだ。議案はそれぞれ提案理由が述べられ、定数や報酬の見直し、新たな条例の制定が進められる。議案第96号から第119号まで23件を一括議題とし、簡潔な討論が行われた。議長は、議案第96号から第119号までの審議の都合により、議事を延期することになった。次回は12月17日まで行われる予定である。