令和4年6月30日、相模原市議会は定例会議を開催し、いくつかの重要な議案が討議された。
主な案件として、相模原市表彰条例の一部を改正する議案第77号が取り上げられた。この議案は国会議員や県議会議員を表彰対象に加えることを目指していたが、賛否が分かれ、最終的には否決された。公明党の議員である西家克己氏は、永年表彰の受賞を辞退してきた立場から、否決の理由を説明した。
一方、自由民主党の古内明議員は、本議案に賛成の立場を表明し、被災地支援に尽力した国会議員や県議会議員の功績を称える必要があると強調した。これに対し、日本共産党の松永千賀子議員は、改正のタイミングや市民の理解を得ることが難しいと反論した。
続いて、議案78号では、相模原市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する議案が原案通りに可決された。さらに、陳情の検討も行われ、消費税インボイス制度の実施延期を求める陳情第4号は不採択となり、国民の祝日「海の日」を固定化する陳情第6号も賛同を得られず不採択となった。
また、令和4年度相模原市一般会計補正予算(第3号)や麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業特別会計補正予算も審議され、いずれも賛成多数で可決された。相模原市の財政健全化に関する議論も交わされ、新型コロナウイルス感染対策の必要性が強調される中、過去の赤字解消に向けた取り組みも重要視された。
市長の本村賢太郎氏は、会議の終わりに報告を行い、議会での意見を受け止め、今後の市政運営に活かしていく考えを示した。また、県内外での問題解決に向けた施策を通じて、市民生活の向上に努めると述べた。