綾瀬市議会の令和3年12月定例会は、多くの重要議案が提出され、審議が行われた。
特に関心を集めたのは、令和3年度一般会計補正予算に関する第67号議案である。この議案には、住宅リフォーム補助事業の経費拡充が盛り込まれ、過去の問い合わせを受けて行われた二次募集で292件もの申し込みがあったことが強調された。市長の古塩政由氏は、「地域経済を活性化し、市民の生活向上に寄与することを目指す」と述べた。参加者からは、事業効果について具体的な数値を求める声が上がったが、詳細な統計データは現在調査中とされている。
また、合計で25件の議案が一括審議され、その中には新型コロナウイルスワクチン接種のための経費盛り込みも含まれていた。市長は3回目の接種に向け、整備体制を強化する必要性を訴え、市民の理解と協力を求めた。議会内で燃え上がるのはワクチンの接種方法の検討であり、特に居住地が異なる市民の接種の扱いに関する慎重な議論がなされた。
フリーアドレス導入やITの活用についても議論が展開された。市内の業務効率を向上させることを目的としたフリーアドレスは、全庁的に整備され、その費用は概算で3,200万円以上に上る見込み。これに対し、議員からは「市民サービス向上への具体的な効果が見えない中での投資」との批判が寄せられた。
さらに、教育現場においてもタブレットを使った授業環境の整備が進められている。電磁波の影響にも配慮しつつ、全ての教室にWi-Fiが設置される見通しが立っている。
議会では、様々な行財政改革や新たな施策についての議論が交わされ、特に現場の生の声を反映させる重要性が強調された。議員たちの間では、また新たな補助のあり方や市民への影響評価の重要性が共通認識となる中、議論は白熱していた。