令和5年の綾瀬市議会6月定例会が開催された。
この会議では、令和5年度の一般会計補正予算と公共下水道事業会計補正予算が中心議題となった。特に、一般会計補正予算(第2号)は、9,000万円を超える金額の補正が行われ、エネルギー価格や物価高騰による影響を受けた住民への支援が盛り込まれたことが話題となった。市長の古塩政由氏は、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、支援施策を検討した結果、住民税非課税世帯や児童生徒の保護者に対する給付金が含まれている」と説明した。
また、下水道料金の8%の値上げが提案された件に関しては、経済情勢や下水道事業の採算を考慮した結果との説明がされた。土木部長の森美樹氏は、「独立採算制を保つための必要な改定であるが、物価高騰を受けているため、スピード感を持って市民生活への影響を最小限に抑える施策を進める」と述べた。
一方、綾瀬市火災予防条例の改正も有意義な提案として注目された。消防長の岡田良春氏は、急速充電設備に関する規定を見直す内容であり、高出力の充電器を安全に運用するための基準が設けられることを強調した。具体的には、一般市民が不安に思う点にも配慮し、国からの指導や規制を強化しつつ安全に運用する試みがある。