令和3年第4回高松市議会定例会が9月14日に開催され、様々な議題が取り上げられた。
冒頭では、子育て支援に関する質問が行われた。自民党の坂下且人議員は、保育所等の入所選考に係るAI導入の効果と今後の活用について質問した。
彼はAIシステムの導入により、申込者への通知が10日前後早まったことを挙げ、今後は毎月の入所申込みへの活用が期待されると述べた。
健康福祉局長の多田安寛氏は、このAI導入による業務の効率化と職員負担の軽減に寄与していると強調した。
ウイズコロナの中での修学旅行についても意見が交わされた。坂下議員は、修学旅行の目的や意義を強調し、オンラインでの交流も考慮すべきだと述べた。教育長の藤本泰雄氏は、現況を踏まえつつ、リアルな修学旅行が重要であると述べた。
続いて、耕作放棄地と荒廃森林についての質問があった。坂下議員は、高齢化による耕作放棄地の増加が懸念されると指摘した。創造都市推進局長の長井一喜氏は、農業委員と連携し、荒廃地の防止策に努めると回答した。
交通安全対策では、高齢者による交通事故の増加が問題視された。坂下議員は、高齢者運転免許証返納促進事業の推進を提案した。市民政策局長の上枝直樹氏は、利用者の状況を精査し、リスクへの配慮が必要だと発言した。
さらに、子ども議会と若者の市政参加についても熱心な議論が行われた。坂下議員は、子ども議会の継続を促し、若者の意見を大切にする必要性を訴えた。教育長は、その意義を認めつつ、今後の実施方法を模索していると述べた。
会議の最後には、子育て支援制度やインフルエンザ予防接種の支援策についても話し合われ、国と連携しての取り組みが求められた。全体を通じて、子どもや若者への支援策が重視され、市民の生活向上に寄与するための質の高い政策が期待される。さらに、市長や教育長は長期的な視点での支援策を強化する方針を示しており、市民のニーズに応えた施策を進める姿勢が見受けられた。