令和５年第４回丸亀市議会９月定例会が15日に開催された。会議では、環境問題への対応や高齢者支援、ふるさと納税についてなど幅広い議題が取り上げられた。特に注目されたのは熱中症対策や加齢性難聴への支援策である。
グローバルな温暖化の影響により増加してきている熱中症患者を減少させるため、丸亀市では、住民の健康意識の向上が求められている。水本徹雄議員は、公共施設での給水スポット設置や、バス停留所に屋根を設置する必要性を強調。これに対し、総務部長の七座武史氏は既存の公共交通サービス環境向上を目的に、今後も情報収集に努める意向を示した。
また、丸亀市は、城泊事業の改良を目指して動いている。市長の松永恭二氏は、外国人観光客を受け入れるため、文化体験や多言語対応の対応を進める意向を示した。日本文化を体験できる宿泊事業により、地域の魅力を発信しようとする姿勢が伺えた。
加齢性難聴問題に関しては、視覚障害者や高齢者への支援策が必要とされている。専門の医師や職種との連携を強化し、聴力の早期チェックや補聴器相談を進める計画が述べられた。市長は、聞こえの問題の解決に向け、様々な施策を検討していることを強調した。
ふるさと納税の利用向上も議題となり、地元の特産品を使った新たな返礼品のアイデアが求められた。また、市長公室長は、ネットでの訪問客数を増やすために、検索ワードの工夫が必要だと述べた。新たな観光イベントと結びつけた施策が、今後のふるさと納税額に寄与すると期待される。
最後に、物流2024年問題を踏まえ、宅配ボックス設置に向けた補助金制度の導入提案もあり、部長は国との連携や多様な受け取り方法の周知が重要と説明した。以上のように、議会における討議を通じて、丸亀市の地域づくりや環境問題の解決に向けた具体的な方向性が示されている。