令和3年9月14日、丸亀市議会は第5回定例会を開催した。議題には中津万象園の運営、化学物質過敏症への対応、離島振興が含まれた。特に、各議員の質疑が注目された。
最初に中津万象園について、東由美議員が質問した。丸亀の文化財であり、景観資源としてその重要性が強調された。市長の松永恭二氏は、丸亀市にとって中津万象園はの文化財であり、指定名勝として維持管理に長年取り組んできたと述べた。これまでの助成金の支出や保存活動についても説明され、今後も両者の協力が必要であることが確認された。特に、文化財としての格上げは事業者の意向に依存しているため、慎重に対応する必要があると付け加えた。
次に、化学物質過敏症への対策について、東議員が質問した。化学物質過敏症の増加傾向があり、医療用洗剤や柔軟剤が影響を及ぼすことが指摘された。本市でもそのような症例が見られるか、また啓発活動について聞かれた。健康福祉部長の宮本克之氏は、市民からの相談は早期発見のため重要であり、啓発活動の必要性を述べた。また、化学物質過敏症の情報提供や理解促進を進める意向が示された。
最後に、離島振興については、東議員が手島自然教育センターの運営見通しについて質問した。市民生活部長の小山隆史氏は、施設の耐震診断を実施し、今後の必要な施設改善を行う方針を示した。特に、地域活性化に向けて地元住民の参画が期待されており、これに応じた運営を進める考えが述べられた。
全体を通じて議員各位の提言は、地域資源の活用、住民の健康、離島の振興に向けた施策の重要性を再確認する結果となった。今後の対応が注目される。