令和3年第5回観音寺市議会は9月9日、開会した。議事日程は一般質問から始まり、議員たちが様々なテーマについて取り上げた。
特に注目されたのは新型コロナウイルス流行に関連するテーマである。詫間茂議員は多様な働き方のできる自治体について質問した。新型コロナウイルスの影響で、都市の働き方が大きく変化したことを指摘した。政策部長の土井久史氏は、多様な働き方が求められる時代にあり、観音寺市もこの流れに乗るべきだと述べた。
次に、コロナ禍における人口動態についての質問があがった。大西憲裕健康福祉部長は、全国的に感染対策を行っている中、観音寺市でもコロナ禍の影響で死亡数が減少しているデータが示されたことを発表した。インフルエンザや肺炎による死亡数の減少が見られるとし、新型コロナウイルスの感染対策がその要因であることを指摘した。
さらに、観音寺中部中学校の運動場に関する問題も挙げられた。詫間議員は、全天候走路の整備に伴い側溝の設置が不十分だったことについて問題提起した。建設部長の浮田健二氏は、設計の段階で専門的な配慮が不足していたことを認め、改修が必要であると訴えた。
報告されていた「入浴の効用」については、大西憲裕部長が健康寿命を延ばすための入浴の重要性を強調した。市の施策として、65歳以上の高齢者を対象に入浴費用の助成も行い、健康維持につながるような取り組みを進めていると述べた。
その後は、若者の貧困問題にも触れ、詫間議員が提起した子ども宅食応援団についての質問では、子育て家庭への支援の必要性が論じられた。健康福祉部長の大西氏は、今後の支援策について調査を続ける考えを示した。
今回の議会では、サポート体制が強化されるべき点が多く指摘され、各課の専門家らもそれぞれの知見を持ち寄り、相互に協力して進める姿勢が求められた。議会が終了する中、参加議員の中で白川市長の功績を称える声も上がり、長年の市政運営に感謝の気持ちが表された。市民の生活を支える取り組みが、今後も継続されることが期待される。