令和4年第3回結城市議会定例会が9月9日、開催された。議会では具体的な施策についての質疑応答が行われ、特に「集団フッ化物洗口」や「放課後児童健全育成事業」が大きな焦点となった。
大里 獲友議員は、集団フッ化物洗口についての効果と安全性を問うた。この施策は、虫歯予防を目的としており、教育部長の飯田 和美君がその導入経緯を説明した。フッ化物洗口が効果を上げていることが報告されているが、一方で地域住民からは不安の声もあるという。また、地域の実情に合わせた慎重なアプローチが今後求められると強調された。
続いて、稲葉 里子議員は放課後児童健全育成事業に関して質問を行った。小規模なクラブの運営が保護者会に委託されている現状から、保護者の負担軽減へ向けた方策が期待される。増加する利用者ニーズに応じた適切な支援が求められている。
ここで、立川 博敏議員が地域への防犯カメラ設置を取り上げた。結城市の公共施設周辺には10台の防犯カメラが設置され、安全確保に努めているとのことだが、さらなる設置増加が期待される。地域住民の不安解消が進むことで、より安心できる生活環境の整備が必要とされる。
議会では、デジタル教科書の導入状況も報告された。教育部長の飯田 和美君が新型コロナウイルスの影響から、デジタル教科書の学習環境が整いつつあることを説明した。しかし課題も多く、運用に必要なICTのサポート体制が整備され、先生方への研修も必要と言及された。
さらに、黒川 充夫議員は医療的ケア児への支援策の重要性を訴えた。先日成立した医療的ケア児支援法により、家族の日常生活支援の負担軽減が求められる。市としても受入れ体制の整備が急務であり、多くの専門人材が一緒になって支える社会の実現を目指す必要がある。