令和5年9月11日に開催された茨城町議会定例会においては,重要な議題が多く取り上げられた。
まず,一般質問では,根崎敏夫議員が未利用地の活用についての意見を述べた。彼は,茨城町の人口減少問題に触れ,近隣の茨城中央工業団地への企業誘致が進む中で,未利用地を有効活用すべきだと強調した。特に,前田・長岡地区の土地利用計画に関する進捗を詳細に説明し,「今後も未利用地の活用に向けた取り組みが必要」との見解を示した。
また,美野田龍敬議員は小規模企業の振興について質問した。彼は,「新型コロナウイルスの影響で多くの小規模企業が厳しい状況に置かれている」と指摘し,小規模企業振興基本条例の制定を求めた。町長の答弁では,小規模企業者への支援活動や経営基盤の強化を進めているとのことだった。
続いて,放課後児童クラブの昼食提供に関する質疑も行われた。川澄敬子議員は,長期休業中の昼食提供の必要性について言及。保健福祉部長は,現時点では難しいとの立場を示しつつも,今後の研究調査を行う旨を述べた。
さらに,認知症高齢者見守り施策についても重要な意見交換があった。岩松律子議員は,現在1,079人の認知症高齢者がいるとし,見守りネットワークの現状を説明。町の取り組みを評価しつつ,認知症高齢者の損害賠償保険制度を導入する必要性を訴えた。