常陸大宮市議会は、令和2年2月27日に第1回定例会を開催した。
出席議員は17名、議事日程には議員の辞職許可報告、施政方針、各種議案など多岐にわたる内容が含まれている。特に注目されるのは令和2年度施政方針についての市長の説明である。
三次真一郎市長は、東日本台風からの復旧・復興について最優先で取り組んでいることを述べた。市長は、具体的な復旧作業の進展や消防団の活動に感謝の意を表し、市民の安全を守るためさらに努力することを誓った。また、新型コロナウイルスの感染拡大に関連して、対策本部を設置し、早急に防止策を講じていると強調した。
施政方針では、経済復興、人口減少への対策、そして地域医療の充実などが強調された。特に人口減少対策には強い危機感を持って取り組む必要があるとの意見が示された。令和元年度の復旧費や新たな発展に向けた投資が国からの指示を受けて早期に行われる見込みである。
多様な議案も提出された。特に「常陸大宮市いじめ問題再調査委員会条例」と「財産の取得に関する議案」などが審議された。教育部長は、いじめに対する対策をさらに強化する必要があることを説明し、これに基づく議案の早期可決を求めた。
議会は、財政状況にも言及し、令和2年度の予算案を226億2,000万円と決定。特別会計には104億7,400万円が組まれる見通しだ。市長は新たな予算に対し、市民の期待に応えられる施策を推進したいと述べた。